5月25日(土)、河和田コミュニティセンター2階のキッチンルームで第14回薬草講座を実施しました。現地で7名、オンラインで2名の方にご参加いただきました。また、今回からは放課後等デイサービス えつぼJr.の利用者が体験活動の一環として参加しました。
今回のテーマは「色を決める媒染剤」。前回と同じくタデ科スイバの根の抽出液を使い、今回は2種類の媒染剤で染めてみました。媒染剤には、色素と繊維を結びつける作用、染まる色を変化させる作用があります。まず、前回と同じく収穫直後に電子レンジで加熱したスイバと、そのまま乾燥させたスイバそれぞれを水から煮だして抽出液を作りました。電子レンジ処理した根の方が赤みが残っており、抽出液にも根の色の違いが反映されています。その後、それぞれに「ミョウバン」か「酢に鉄釘を浸した水」を媒染剤加えました。すると、根の加熱処理に関係なく、ミョウバンを加えたものは前回と同じく鮮やかな黄色に、鉄釘の水は同じ抽出液だったと思えないほど黒味を帯びた緑色へと変化しました。これに水に浸した絹布を30分ほどつけて加熱すると、目に優しい黄色と深緑色になりました。同じ根から得られた色だからでしょうか、相性の良い二種類の色に染まりました。



講座中はドクダミと桑の薬茶をいただきました。染め上がった布を待つ間は、薬草講座おなじみの薬草パンをいただきました。



次回は6月15日、「紅花で絹布と綿布を染めてみよう」を予定しています。これまでと異なり第3土曜日となりますので、お間違いのないようお越しください。薬草や染色にご興味のある方のご参加をお待ちしています!