第12回薬草講座を実施しました

 3月24日(日)、河和田コミュニティセンターのキッチンルームで第12回薬草講座を実施し、11名の方に参加いただきました。

 今回のテーマは「ギシギシを刻んでみると」。
 実際に嶋田先生が持ってこられたギシギシを紹介すると、参加者からは「抜いたことがある」「見たことがある」という声が上がっていました。包丁で輪切りにすると、きれいな黄色の断面が見られました。この美しさは、それぞれ機能の異なる細胞の配置に基づきます。近い将来、顕微鏡で根の切片観察も薬草講座で実施したいです。

ギシギシを刻んてみると
第12回薬草講座の様子
八宝茶



 講座中は前回と同じく八宝茶を試飲しました。八宝茶の内容は、杭菊花、棗や枸杞の果実、中国の緑茶、氷砂糖が基本になることが多いです。今回の講座のものには百合根が入っていました。
 今回は市販のものを試飲しましたが、これまでの講座では八宝茶の材料となる生薬を自分達で配合し、試飲することもありました。毎回好評でしたので、次回の講座では八宝茶の配合、試飲を企画しています。



 ギシギシについての講座後は、中国茶も試飲しました。
 茶葉は、去年小越先生が中国の重慶を訪問した際、重慶中薬研究院のご友人に勧められて購入した「碧螺春」です。くるくるとした茶葉の形が田螺(タニシ)に似ているのが名前の由来だそうで、調べてみると中国十大銘茶の一つだそうです。 
 茶器も中国茶用のものを使用し、喫茶のための器は2種類用意しました。お茶を飲むための「茶杯」と、長細いお茶の香りを感じるための「聞香杯」です。最初に聞香杯にお茶を注ぎ、茶杯で蓋をしてから素早くひっくり返し、お茶が入っていた聞香杯でお茶の香りを楽しむそうです。試飲した参加者から「甘い香りがする」と声が上がっていました。

中国茶用の茶器
使用した茶葉(碧螺春)
聞香杯をひっくり返す

 お茶菓子は、これまでの薬草講座で紹介した薬草パンと、石川県志賀町産の干し柿です。薬草パンは参加者Oさんが作ってきてくださいました。クコの実、ナツメ、ゴマ、百合根入りで、クコの実から出たきれいな黄色が特徴です。手作りのジャム(甘夏、イチジク)もご用意いただき、おしゃれな一皿となりました。干し柿も甘みが凝縮されていて、お茶との相性が抜群でした。
 またお土産として、Oさん手作りの桑茶、味噌、大根に、余った薬草パンやジャムを、先生方からも中国茶を分けていただきました。お土産を入れていただいた紙袋も手作りだそうです。

薬草パン
干し柿
お土産もいただきました



 最後に4月1日に鯖江市北中町で開設される「放課後等デイサービス えつぼJr.」の紹介がありました。事業に対しご寄付いただいた皆様、ありがとうございました。
 次回以降の薬草講座は、子どもたちが理解し、興味を持てる内容にしたいと考えています。ご興味のある一般の方も、どうぞご参加下さい。毎月1回、土曜午後の開催を予定しています。(詳細はこちらのホームページにてご案内いたします。)


今回もこちらの八宝茶を試飲しました。
小分けになっていて、薬草講座中に準備する際も人数に合わせて用意できて便利でした。





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