【GIVING100】発達障害・パステルゾーンの子どもたちの学びをICTでサポートする放デイにご支援をお願いします!

【GIVING100】発達障害・パステルゾーンの子どもたちの学びをICTでサポートする放デイにご支援をお願いします!


私たちは発達障害やパステルゾーンのお子さまを対象に、就学から就労までの一貫した支援を目指し、情報工学・医学・心理学・薬学・芸術の専門家が集い、2018年12月に一般社団法人笑壺研(えつぼらぼ)を設立しました。 そして、ICTやIoTを応用した学習支援・生活支援などの新しいツールを開発し、学校や療育の現場、家庭などで実践的に活用してきました。 多様な個性を持つお子さまは、花や野菜を育てたり、絵を描いたり、プログラミングしたりなど、興味関心も様々です。得意なことを伸ばし、それが将来の就労や自立につながったケースもあります。 R6年4月に、地域の歴史や文化、自然の中で、これまでの研究成果を実践し、全国初のモデルケースをとなることを目指して、福井県鯖江市河和田に放課後等デイサービス「えつぼJr.」を開業し、元教員のスタッフを中心に療育を行っています。研究成果に基づいた ICTやIoTを活用することでお子さまの状態像を正確に把握し、支援スタッフと家庭や学校、さらに専門家が情報を共有し、一丸となってきめ細やかな支援を行うことで、お子さまの成長が日々目に見える形で現れてきています。一方で、きめ細かい支援のためには、新たな情報工学に基づく教材開発や各種設備の維持管理、安全確保とスタッフの人員配置など経費が必要です。子どもたちの人生を素晴らしいものにするために、是非ご支援いただけましたら幸いです。

GIVING100 by Yogibo クラウドファンディング
発達障害・パステルゾーンの子どもたちの学びをICTでサポートする放デイにご支援をお願いします!

期間:2024年9月10日~10月31日
目標金額:60万円 Nextゴール:120万円
URL: https://congrant.com/project/etubolab/12995


*寄付決済サービスのコングラントが提供する寄付金が100%届くクラウドファンディング「GIVING100 by Yogibo(ギビングハンドレッド)」目標額を達成すると、寄付金にかかる決済手数料が免除される取り組みで、参加団体は寄付金の多くを活動に利用することができます。

GIVING100について
https://congrant.com/jp/yogibo/


目標達成しました!ご協力、誠にありがとうございました。

第16回薬草講座を実施しました

7月27日(土)、河和田コミュニティセンターのキッチンルームで第16回の薬草講座を実施し、12名の方に参加いただきました。
今回のテーマは「小豆を撒く&豆絞り体験」です。
まずは嶋田先生から、前回に引き続き、紅花で染色しました。


染色液が準備できたら、いよいよ豆絞りの準備です。
お手玉サイズの布片に、大豆と輪ゴムを使って、小さなてるてる坊主を作っていきます。
それを染色液に入れて15分ほど待つと、木綿の布はきれいなピンクに、絹の布は優しい桃色に染まりました。

試飲した薬茶は、梅を燻製した真っ黒の「烏梅(うばい)」が入っていることが特徴です。
お口に合った子供たちもいたようで、おかわりして飲んでいました。

最後に、キッチンルームから外に出てプランターに小豆を撒きました。
プランターはえつぼJr.で大切に育てています。芽が出るのが楽しみです。

次回は8月24日、「クサギの実とツユクサの花を取りに行こう」をテーマに実施します。
実際に収穫を行うため、これまでの薬草講座と異なり河和田コミュニティセンターから外に出て、えつぼJr.で集合します。
詳しい場所等については、また本ホームページでお知らせいたします。

シンポジウム「みんなが学べる未来へ 地域で支えるパステルゾーンの子供たち」のご案内(7/20(土) 15:00-17:00)


7月20日土曜日、河和田コミュニティセンターで「みんなが学べる未来へ 地域で支えるパステルゾーンの子供たち」をテーマにシンポジウムを行います。
参加は無料、当日参加も可能です。事前にお申込みいただいた方には、資料などを準備いたします。
発達障害やパステルゾーンの子供への支援にご興味のある方や、地域の皆様のご参加をお待ちしています。
(※パステルゾーン: 発達障害の「パステルゾーン(グレーゾーン)」は、発達障害の特性が見られるが、診断がつくための基準には達していない状態を指します。)


テーマ:
みんなが学べる未来へ 地域で支えるパステルゾーンの子供たち

開催日時:
2024年7月20日(土) 15:00-17:00

場所:
河和田コミュニティセンター
(住所)鯖江市河和田町第19号6番地1

内容:

◆講演「自分の力を ICT で拡張する学び方」 講演者: 佐藤里美先生 15:00-16:0
ICT を活用した学びの可能性について、最新の研究成果や実践事例を交えてお話しいただきます。
佐藤里美先生 ソフトバンク株式会社と東京大学先端科学技術研究センターの学習障害(例えば、読み書きや計算など特定分野の学習が極端に苦手)等、学習や生活への苦手感をもつ児童生徒への支援を行う実践研究プロジェクト魔法のプロジェクトディレクター、SN ラボ ラボ長

◆パネルディスカッション「パステルゾーンの支援」 16:00-17:00
近年テクノロジーの急速な進歩により、より高度な教材が日進月歩で開発されています。この変化を学校などの社会環境が受入れていくには子ども自身の持つ力と、テクノロジーによって拡張される部分を切り分け、その意味を整理、定義したうえで活用していく必要があると考えられます。通常学校に通う児童生徒に向けた特別支援教育についで子ども達の学びをより高度な形で支援するためにー人ひとりの子ども達の理解や学びやすさに応した支援、教材について話し合います。


お問い合わせ・お申込み:
staff@etubolab.org


主催:
一般社団法人笑壺研(Etubolab)
NPO 法人かわだ夢グリーン

オリジナルTシャツ作成プロジェクトのご支援のお願い

えつぼジュニアでは、発達障害やその他の特別なニーズを持つ子供たちのために、ソーシャルスキルトレーニング(SST)を提供しています。
このトレーニングは、彼らが日常生活で必要なコミュニケーション能力や対人スキルを身につけるために非常に重要です。
今回、新たな取り組みとして、子供たちが楽しみながらご家庭でもSSTを受けられるように、オリジナルTシャツ作成プロジェクトを立ち上げました。
このTシャツには、ポジティブなメッセージをデザインし、日々の暮らしが楽しくなり、地域の自然や歴史に誇りをもつものを作ります。

プロジェクトの目的

・子供たちの自己肯定感を高める
・楽しいトレーニング環境を提供する
・地域社会とのつながりを強化する

ご支援のお願い

このプロジェクトを成功させるためには、皆さまのご支援が不可欠です。
今年の夏に向けてTシャツの製作費用やデザイン費用、トレーニングの運営費用など、多くの資金が必要です。
目標金額として10万円を目指しております。ぜひ、皆さまからの温かいご寄付をお願い申し上げます。

寄付の方法

施設に直接お越しいただき、用紙に記入して現金での寄付を受け付けております。

特典
目棵金額を達成しましたら、すぐにTシャツの作成に取り組みます
2000円以上の寄付を頂いた方には、感謝の気持ちを込めてオリジナルTシャツをプレゼントします。
許可·希望をいただいた方には、当施設のウェブサイトにてお名前の掲載や相互リンクをいたします。

お問い合わせ ご不明な点や詳細については、以下の連絡先までお気軽にお問い合わせください。
メールアドレス: junior@etubolab.org

皆さまのご支援が、子供たちの明るい未来をつくります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

薬草講座のご案内 第15回:紅花で絹と木綿を染めてみよう 第16回:小豆を蒔く&豆絞り体験 

第15回と第16回の薬草講座のご案内です!

今年度は、「自分で染めた布でお手玉を作ろう」を目標にして薬草講座を開催しています。
前回はスイバで黄色と緑色に染めました。(前回の様子はこちら)
6月15日の第15回では昔から赤色の染料として使われた記録がある紅花を使って染めてみます。
また、7月27日の第16回ではお手玉の中身としても使う予定の小豆を蒔きます。豆絞りでの染色も体験してみます。

場所は河和田コミュニティセンターです。
お子様にも分かりやすい内容、楽しめる内容を計画しています!
単発での参加も可能ですので、薬草や染色にご興味のある方のご参加をお待ちしています。

第14回薬草講座を実施しました

5月25日(土)、河和田コミュニティセンター2階のキッチンルームで第14回薬草講座を実施しました。現地で7名、オンラインで2名の方にご参加いただきました。また、今回からは放課後等デイサービス えつぼJr.の利用者が体験活動の一環として参加しました。

 今回のテーマは「色を決める媒染剤」。前回と同じくタデ科スイバの根の抽出液を使い、今回は2種類の媒染剤で染めてみました。媒染剤には、色素と繊維を結びつける作用、染まる色を変化させる作用があります。まず、前回と同じく収穫直後に電子レンジで加熱したスイバと、そのまま乾燥させたスイバそれぞれを水から煮だして抽出液を作りました。電子レンジ処理した根の方が赤みが残っており、抽出液にも根の色の違いが反映されています。その後、それぞれに「ミョウバン」か「酢に鉄釘を浸した水」を媒染剤加えました。すると、根の加熱処理に関係なく、ミョウバンを加えたものは前回と同じく鮮やかな黄色に、鉄釘の水は同じ抽出液だったと思えないほど黒味を帯びた緑色へと変化しました。これに水に浸した絹布を30分ほどつけて加熱すると、目に優しい黄色と深緑色になりました。同じ根から得られた色だからでしょうか、相性の良い二種類の色に染まりました。

講座中はドクダミと桑の薬茶をいただきました。染め上がった布を待つ間は、薬草講座おなじみの薬草パンをいただきました。

次回は6月15日、「紅花で絹布と綿布を染めてみよう」を予定しています。これまでと異なり第3土曜日となりますので、お間違いのないようお越しください。薬草や染色にご興味のある方のご参加をお待ちしています!

第13回薬草講座を実施しました

 4月27日(土)、河和田コミュニティセンター2階のキッチンルームで第13回薬草講座を実施し、9名の方がご参加下さいました。 今回は前回テーマの「ギシギシ」と同属植物である「スイバ」。河和田でもごく普通に見られる植物です。まず最初に、スイバの根(2024年4月11日河和田地区内で採取)を刻んで2つに分け、一方を電子レンジで600W 3分間加熱、もう一方は加熱処理なしで、それぞれ乾燥させたものの色を観察しました。加熱処理なしのものが薄く黄色みを帯びているのに対し、電子レンジ処理されたものはより赤みが強いのが分かります。この色の違いの要因は、根に含有される酵素によると考えられます。電子レンジ処理すると酵素は失活、即ち働くことができなくなります。

 色素が植物体内中にある時は、グルコースやラムノースなどの糖と結合していることが多いです。ある種の酵素は、この色素と糖との結合を切る役割を果たします。前述のとおり、電子レンジ処理されると酵素が失活し(酵素の作用がなくなることです)、色素と糖は結合したままです。スイバの場合は、色素と糖が結合している方が、赤みが残りました。

 植物色素と酵素の働きについて、以下の論文では槐(エンジュ)の花蕾を例に詳述されています。槐の花蕾が黄色原料とされる際は、伝統的に加熱処理がされます。この処理で酵素は失活します。色素には糖が結合しており、この形になることで色素が壊れにくい、即ち変色しにくい、ということが科学的に示されています。

Zhang, X., Cardon, D., Cabrera, J.L. et al. The role of glycosides in the light-stabilization of 3-hydroxyflavone (flavonol) dyes as revealed by HPLC. Microchim Acta 169, 327–334 (2010). https://doi.org/10.1007/s00604-010-0361-x


 でもどの植物でも酵素を失活させた方が赤みが残る、というわけではありません。植物によっては、酵素が働いて糖が切り離された方が美しい色を示すものもあります。そのうちの1つが茜(アカネ)の根です。

Zhang, X., Cardon, D., Cabrera, J.L. et al. The role of glycosides in the light-stabilization of 3-hydroxyflavone (flavonol) dyes as revealed by HPLC. Microchim Acta 169, 327–334 (2010). https://doi.org/10.1007/s00604-010-0361-x


 乾燥させたスイバを水から煮だした抽出液は赤褐色でしたが、これにミョウバンを混ぜると鮮やかな黄色に。絹布を15分ほどつけておくと、鮮やかな黄色い布に染まりました。



 第13回の今回は、スペシャルゲストとして中国の重慶中薬研究院の吉光先生に参加していただきました。薬草講座講師の嶋田先生の先輩で、中国で薬草の研究をされています。薬草講座の中でも所々でコメント頂き、薬草についてより深く知る貴重な機会となりました。
 また、笑壺研の小越先生が著者の一人である教科書「DX時代の観光と社会」の紹介がありました。こちらなんと、第6章 「伝統産業と観光」が鯖江市河和田地区をテーマとしており、薬草講座についても取り上げられています!河和田の観光や観光とDXの関係について興味があれば、ぜひご購入下さい。

 今回も講座中に、参加者からお土産をいただきました。
 乾燥ナツメと緑茶は吉光先生からのお土産です。緑茶は中国式に、カップに茶葉を入れてお湯を注ぎ、茶葉が沈んできたら飲み頃とのこと。棗は新疆ウイグル自治区の産で、日本で見られる棗より、ずっと大きなものでした。
 栗羊羹は吉光先生や小越先生の地元・石川県小松市で有名なものだそうです。緑茶ととても合いました。
 また、近郊で栽培されたという菊芋をいただきました。生のままスライスしていただくと触感がシャクシャクしていて、参加者からは「甘酢漬けにするとおいしそう」といったアイデアが浮かんでいました。参加者から伺った食べ方は、きんぴら、乾燥粉末にしてお茶とする、などでした。



 次回は5月25日(土曜日)、午後1時半からです。今回の講座を受け、色素と布を結び付け、かつ色味を変える媒染剤について焦点をあててみます。今回は電子レンジ処理したスイバの根を使いましたが、自然乾燥された根も気になりますね。次回は両者を色素材料として使います。
 ご興味のある方は staff@etubolab.org までご連絡ください。


第13回薬草講座 スイバで染めてみよう

前回の第12回薬草講座では、タデ科ギシギシの根に焦点を当てましたが、同属植物であるスイバの根も一緒に観察しました。
ギシギシの黄色い根は中央アジアなどで黄色染料として利用されてきた歴史がありますが、
スイバの根はギシギシより赤みを帯びた鮮やかな黄色でした。
こちらも染料として利用できないか、試してみたいと思いました。

チラシの植物の写真は、4月16日に鯖江市北中町で採集、調整したスイバの根です。
刻まれた根は、現在室内で乾燥中です。
今回はこの根をお湯で抽出し、その抽出液で絹布を試験的に染めてみます。

第13回薬草講座は3月27日(土曜日)13:00-14:30、河和田コミュニティセンターで開催します。
これまでの薬草講座と曜日・時間が異なりますので、ご注意ください。
参加費 は500円(家族参加は2人目から無料)となっています。
参加をご希望の方は参加者全員の氏名、連絡先(携帯電話)をメールでお知らせください。

皆様のご参加をお待ちしています!

第12回薬草講座を実施しました

 3月24日(日)、河和田コミュニティセンターのキッチンルームで第12回薬草講座を実施し、11名の方に参加いただきました。

 今回のテーマは「ギシギシを刻んでみると」。
 実際に嶋田先生が持ってこられたギシギシを紹介すると、参加者からは「抜いたことがある」「見たことがある」という声が上がっていました。包丁で輪切りにすると、きれいな黄色の断面が見られました。この美しさは、それぞれ機能の異なる細胞の配置に基づきます。近い将来、顕微鏡で根の切片観察も薬草講座で実施したいです。

ギシギシを刻んてみると
第12回薬草講座の様子
八宝茶



 講座中は前回と同じく八宝茶を試飲しました。八宝茶の内容は、杭菊花、棗や枸杞の果実、中国の緑茶、氷砂糖が基本になることが多いです。今回の講座のものには百合根が入っていました。
 今回は市販のものを試飲しましたが、これまでの講座では八宝茶の材料となる生薬を自分達で配合し、試飲することもありました。毎回好評でしたので、次回の講座では八宝茶の配合、試飲を企画しています。



 ギシギシについての講座後は、中国茶も試飲しました。
 茶葉は、去年小越先生が中国の重慶を訪問した際、重慶中薬研究院のご友人に勧められて購入した「碧螺春」です。くるくるとした茶葉の形が田螺(タニシ)に似ているのが名前の由来だそうで、調べてみると中国十大銘茶の一つだそうです。 
 茶器も中国茶用のものを使用し、喫茶のための器は2種類用意しました。お茶を飲むための「茶杯」と、長細いお茶の香りを感じるための「聞香杯」です。最初に聞香杯にお茶を注ぎ、茶杯で蓋をしてから素早くひっくり返し、お茶が入っていた聞香杯でお茶の香りを楽しむそうです。試飲した参加者から「甘い香りがする」と声が上がっていました。

中国茶用の茶器
使用した茶葉(碧螺春)
聞香杯をひっくり返す

 お茶菓子は、これまでの薬草講座で紹介した薬草パンと、石川県志賀町産の干し柿です。薬草パンは参加者Oさんが作ってきてくださいました。クコの実、ナツメ、ゴマ、百合根入りで、クコの実から出たきれいな黄色が特徴です。手作りのジャム(甘夏、イチジク)もご用意いただき、おしゃれな一皿となりました。干し柿も甘みが凝縮されていて、お茶との相性が抜群でした。
 またお土産として、Oさん手作りの桑茶、味噌、大根に、余った薬草パンやジャムを、先生方からも中国茶を分けていただきました。お土産を入れていただいた紙袋も手作りだそうです。

薬草パン
干し柿
お土産もいただきました



 最後に4月1日に鯖江市北中町で開設される「放課後等デイサービス えつぼJr.」の紹介がありました。事業に対しご寄付いただいた皆様、ありがとうございました。
 次回以降の薬草講座は、子どもたちが理解し、興味を持てる内容にしたいと考えています。ご興味のある一般の方も、どうぞご参加下さい。毎月1回、土曜午後の開催を予定しています。(詳細はこちらのホームページにてご案内いたします。)


今回もこちらの八宝茶を試飲しました。
小分けになっていて、薬草講座中に準備する際も人数に合わせて用意できて便利でした。