前回の第12回薬草講座では、タデ科ギシギシの根に焦点を当てましたが、同属植物であるスイバの根も一緒に観察しました。
ギシギシの黄色い根は中央アジアなどで黄色染料として利用されてきた歴史がありますが、
スイバの根はギシギシより赤みを帯びた鮮やかな黄色でした。
こちらも染料として利用できないか、試してみたいと思いました。
チラシの植物の写真は、4月16日に鯖江市北中町で採集、調整したスイバの根です。
刻まれた根は、現在室内で乾燥中です。
今回はこの根をお湯で抽出し、その抽出液で絹布を試験的に染めてみます。
第13回薬草講座は3月27日(土曜日)13:00-14:30、河和田コミュニティセンターで開催します。
これまでの薬草講座と曜日・時間が異なりますので、ご注意ください。
参加費 は500円(家族参加は2人目から無料)となっています。
参加をご希望の方は参加者全員の氏名、連絡先(携帯電話)をメールでお知らせください。
皆様のご参加をお待ちしています!
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第12回薬草講座を実施しました
3月24日(日)、河和田コミュニティセンターのキッチンルームで第12回薬草講座を実施し、11名の方に参加いただきました。
今回のテーマは「ギシギシを刻んでみると」。
実際に嶋田先生が持ってこられたギシギシを紹介すると、参加者からは「抜いたことがある」「見たことがある」という声が上がっていました。包丁で輪切りにすると、きれいな黄色の断面が見られました。この美しさは、それぞれ機能の異なる細胞の配置に基づきます。近い将来、顕微鏡で根の切片観察も薬草講座で実施したいです。



講座中は前回と同じく八宝茶を試飲しました。八宝茶の内容は、杭菊花、棗や枸杞の果実、中国の緑茶、氷砂糖が基本になることが多いです。今回の講座のものには百合根が入っていました。
今回は市販のものを試飲しましたが、これまでの講座では八宝茶の材料となる生薬を自分達で配合し、試飲することもありました。毎回好評でしたので、次回の講座では八宝茶の配合、試飲を企画しています。
ギシギシについての講座後は、中国茶も試飲しました。
茶葉は、去年小越先生が中国の重慶を訪問した際、重慶中薬研究院のご友人に勧められて購入した「碧螺春」です。くるくるとした茶葉の形が田螺(タニシ)に似ているのが名前の由来だそうで、調べてみると中国十大銘茶の一つだそうです。
茶器も中国茶用のものを使用し、喫茶のための器は2種類用意しました。お茶を飲むための「茶杯」と、長細いお茶の香りを感じるための「聞香杯」です。最初に聞香杯にお茶を注ぎ、茶杯で蓋をしてから素早くひっくり返し、お茶が入っていた聞香杯でお茶の香りを楽しむそうです。試飲した参加者から「甘い香りがする」と声が上がっていました。



お茶菓子は、これまでの薬草講座で紹介した薬草パンと、石川県志賀町産の干し柿です。薬草パンは参加者Oさんが作ってきてくださいました。クコの実、ナツメ、ゴマ、百合根入りで、クコの実から出たきれいな黄色が特徴です。手作りのジャム(甘夏、イチジク)もご用意いただき、おしゃれな一皿となりました。干し柿も甘みが凝縮されていて、お茶との相性が抜群でした。
またお土産として、Oさん手作りの桑茶、味噌、大根に、余った薬草パンやジャムを、先生方からも中国茶を分けていただきました。お土産を入れていただいた紙袋も手作りだそうです。



最後に4月1日に鯖江市北中町で開設される「放課後等デイサービス えつぼJr.」の紹介がありました。事業に対しご寄付いただいた皆様、ありがとうございました。
次回以降の薬草講座は、子どもたちが理解し、興味を持てる内容にしたいと考えています。ご興味のある一般の方も、どうぞご参加下さい。毎月1回、土曜午後の開催を予定しています。(詳細はこちらのホームページにてご案内いたします。)
今回もこちらの八宝茶を試飲しました。
小分けになっていて、薬草講座中に準備する際も人数に合わせて用意できて便利でした。
第12回薬草講座 ギシギシを刻んでみると
春の気配が感じられると、植物の芽吹きがあちこちで見られるようになります。
そんな中にギシギシというタデ科の植物がきっとあります。
コンクリートの隙間にも力強く生きるその姿、きっと皆さんもご覧になったことがあるでしょう。
雑草として抜いたことがある方もいるかもしれません。
オレンジ色のその根は染料としての用途もあります。
3月24日に開催の第12回薬草講座では、ギシギシの根を刻み、調整法の違いで抽出液の色の違いを比較してみます。
開催場所は河和田コミュニティセンター、参加費 は500円(家族参加は2人目から無料)です。
参加をご希望の方は参加者全員の氏名、連絡先(携帯電話)をメールでお知らせください。
なお、今回は中国茶用の茶器を用いて碧螺春という中国緑茶の試飲もいたします。
味だけでなく、香りもお楽しみ下さい。
皆様のご参加をお待ちしています!
第11回薬草講座を実施しました
2月25日(日)、河和田コミュニティセンターのキッチンルームで第11回薬草講座を実施し、初参加の方を含む13名の方々に参加いただきました。
今回のテーマは「ウコン」です。
八宝茶を試飲しながら、嶋田講師からネパールの植生やウコンの効能についてお話を伺いました。
その後、河和田で採れたウコンを使い、参加者全員で協力してカレー作りを行いました。
そのままではしょうがのような見た目のウコンですが、刻んだりすりおろしたりするときれいな黄色となりました。
野菜や鶏肉も切り、炒め、ウコンを加えるときれいな黄色いカレーになりました。
参加者のOさんに紫大根やからし菜の漬け物をご準備いただき、彩りがきれいな一皿となりました。
飲み物はスリランカ産の茶葉とシナモンの葉を入れたチャイ(ミルクティー)を作り、カレーと一緒にいただきました。
カレー粉を使っていないのにスパイシーな風味があり、とてもおいしかったです。
食後は手作りのかきもちやジャムをいただきながら後片付けを行い、最後の解散前にはたくさんの方から紫大根やかきもち、味噌、スリランカの茶葉等をお土産にいただきました。
次回は3月24日、「ギシギシを刻んでみると」というテーマで薬草講座を予定しています。
参加をご希望の方は、お気軽に staff(at)etubolab.org までお問い合わせください。








今回は市販の八宝茶を講座中に試飲しました。
氷砂糖入りで甘みがあり、飲みやすかったです。